当事者意識

約3年間、セクハラに耐え、笑顔で仕事をこなし、家庭環境の悪化と多忙が重なり鬱を発症。そして、仕事を辞めて4週間が経った。

あと1週間で、貴重なニート期間が終わる。

 

次の予定まで少し暇なので、たまには日記を書こうと思う。

 

当事者意識

世間では医大の性差別が話題になっている。

 

偶然入ったカフェでは、医療従事者と思われる隣のおじさん(70代位)とおばさん(50代位)が議論を繰り広げている。

 

女性の主張はこうだ。

 

「女子の方が器用だし受験のテクニックがあるから、普通に受験させたら8割女医になってしまう」

「じゃあ女医だらけになってしまってもいいんですか!?って感じ。なんで皆開き直らないんだろう。」

「正しいことばかりが良いとは限らないのよ」

「女医は昼休み後トイレに30分も化粧直しにこもってて迷惑」

 

男性は黙って耳を傾けている。

 

私は、怒りと同時に悲しい気持ちになった。

 

当事者として声を上げるべき女性が、まるで「自分は名誉白人よ」とも言わんばかりに女性を非難している。

 

まずは差別されている側が意識を変えていかなければ、世の中は変わっていかないというのに。

 

なぜ医療従事者でもない私がこの問題に関心を持っているかというと、前職でのセクハラが酷かったからだ。

「セクハラ」というと軽く聞こえるかもしれないが、それは紛れも無く性差別である。

 

かくいう私も、入社したばかりの頃は、おじさん達の機嫌を取り持つのが私の仕事なんだと思っていた。機嫌を損ねると仕事をしてくれないから、一生懸命媚を売って、笑顔で丁寧にお願いして、重い腰をあげて、やっと仕事をしてもらうのだ。

 

3年経ってやっと気付いた。

自発的に仕事ができないような高給取りのクソジジイなんかより、自分から進んで仕事をしてくれる女性社員の方がよっぽど優秀だ。

 

でも、その優秀な女性社員を評価する制度は整っていない。仕事をしていないおじさま達は楽をして女性社員に仕事をやってもらっている。納得がいかない。どれだけ頑張っても、評価されるのは男性社員。これって、性差別だよな…?

 

気付いてしまってからは、上司に文句を言ってみたりもした。もちろん、「男性社員が」という言い方はせず、「〇〇さんが何回お願いしても仕事をしてくれない」「〇〇さんが私達に押し付けた仕事を自分の手柄にしている」など。

 

でも、意味はなかった。

 

上司も全員男性だし、みんな同じような仕事の仕方してるし…正直どこが悪いのか理解できていないような、耳が痛い、というような、そんな感じだった。

 

で、腹たったので(もちろん他の理由もあるが)、今まで受けたセクハラを内部告発してそれなりの処罰を受けてもらって、辞めた。

 

何が問題だったかというと、私が性差別を受けてることに気づかず、3年間も反抗せずに調子に乗らせてしまっていたことだ。

 

差別されている側が「私はそれでいい」という態度を取っていると、他の人にまで被害が及びかねない。実際、後輩もセクハラを受けていた。誰かが怒らなければいけなかったのに、当たり前のものとして受け入れてしまっていた。

 

ひとりでもこういうひとがいると、性差別ってなくならないんじゃないかと思う。

 

まじで、当事者意識をもって女性はみんな立ち上がるべきだよ。

まわりまわって自分に返ってくるよ。

 

もちろん、この件に関しては女性の差別だったけど、男性だって差別されてる、という意見もあると思う。

 

あくまでも、私が言いたいのは、女性怒れよ!じゃなくて、皆当事者意識もって意見しろよ!ってことです。黙ってちゃ世の中変わらないよね。ひとりでも「差別は嫌だかど別に変わんなくていいよ」ってひとがいると、よくないよって思ったの。

 

だから、おばさん、自分はよくても、周りのことも考慮して考え改めて欲しいな。

 

なんて思いながらスマホを叩いていたら予定の時間がやってきた。今日はここまで。

 

またなんか書こう。